デジ絵に憧れつつ、最初の1年を「アナログ」で過ごして気づいた5つのこと

イラストの記録

「イラストを始めたいけど、いきなり液タブを買うのは正直ハードルが高い」
これは、描き始める前の自分がずっと感じていたことでした。

SNSを見ると、当たり前のように液タブやiPadで描いている人ばかり。
「デジタルじゃないと始めちゃダメなのかな?」
「でも数万円出して、もし三日坊主だったらどうしよう…」

悩んだ末に出した結論が、
「最初の1年は、あえてアナログだけで描いてみよう」 という選択でした。

今振り返ると、この1年は遠回りでも失敗でもなく、
「初心者だからこそ得られた時間」だったと思っています。
今回は、アナログで1年描き続けて気づいた、かなり正直な感想を書いてみます。


1. なぜ「アナログ」からスタートしたのか?

理由は、すごく現実的なものでした。

まずは初期費用の安さ
家にあった鉛筆とコピー用紙、足りないものは100均で補うだけ。
「とりあえず描いてみる」ために、お金のハードルがほぼなかったのは大きかったです。

もう一つは、操作のシンプルさ
デジタルだと、
「レイヤー?」「ブラシ設定?」「保存形式?」
描く前に覚えることが多すぎて、確実に混乱すると分かっていました。

それよりも、
「線を引く」「形を見る」「間違える」
まずはそこだけに集中したかった。
アナログは、考える余地が少ない分、逃げ場もないけど分かりやすかったです。


2. アナログでやってよかったこと

「やり直しが効かない」緊張感

アナログで一番強く感じたのはこれでした。
線を引く前に、一瞬だけ手が止まる。
「ここ、本当にこの角度でいいか?」と考える癖が自然につきました。

デジタルならCtrl+Zで済むところも、
アナログでは一発勝負。
この緊張感は、後から振り返るとかなり大きな財産でした。

手書きのぬくもりと、自分のクセの発見

筆圧が強すぎて線が黒くなりすぎたり、
無意識に同じ形ばかり描いていたり。

アナログだと、
「自分のクセ」がごまかしようなく出ます。
最初は嫌でしたが、だんだん
「これが今の自分なんだな」と受け入れられるようになりました。

どこでも描ける身軽さ

スケッチブック1冊あれば、作業場はどこでもOK。
カフェ、公園、電車の待ち時間。
「よし、描くか」と思った瞬間に始められるのは、想像以上に強かったです。

環境が変わると、
同じモチーフでも見え方が変わるのも面白かったポイントです。


3. ぶっちゃけ苦労したこと(失敗談)

もちろん、いいことばかりではありませんでした。

消しゴムのカス問題

地味ですが、かなりストレスでした。
机の上、床、服の上にまで散らばる消しゴムのカス。
「描く=掃除」という謎のセット作業が発生します。

修正の限界と絶望

「これ以上消したら紙が破れる」
この瞬間を何度も経験しました。

描き直したいのに、もう戻れない。
最初はイライラしましたが、
そのうち「まあ、今回はこれでいいか」と諦める力も身につきました。

色の管理が難しい

インク切れ、色ムラ、塗り重ねの失敗。
「頭の中ではいい感じだったのに、現実は違う」
このギャップに何度も落ち込みました。

でも逆に、
色を使う前に考える習慣がついたのは、後から効いてきました。


4. 1年経って、デジタルに移行した時の変化

1年後、ようやくデジタルに移行したとき、驚いたことがあります。

ペンを握った瞬間、
「あ、思ったより描ける」
そう感じたんです。

アナログで身についた筆圧コントロールや線の意識が、
そのままタブレットでも活きていました。

そして何より感動したのが、
「戻れる」「複製できる」「やり直せる」
というデジタルの時短機能。

アナログの不便さを知っていたからこそ、
デジタルの便利さに素直に感動できました。


まとめ:こんな人にアナログをおすすめしたい

・道具選びで止まってしまっている人
・続くか分からなくて高い機材を買うのが怖い人
・まずは「描く」という行為に慣れたい人

そんな人には、
ノート1冊とペン1本から始めるのも、全然アリだと思います。

遠回りに見えても、
初心者の時間は、初心者のやり方でしか味わえません。
「描きたい」と思った今が、始めどきです。

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